絶対地球防衛機メガラフター  ライアーソフト

普通に面白い。おバカなノリかと思いきや大真面目に熱くて楽しめた。待っててもキーワード作られないんで自分でやっちゃったよ。
気づけなかっただけかもしれんが、パロディで笑いを狙うことなく終始真面目に地球防衛。お笑い要員としては主人公と博士に加え宇宙人のほとんどがボケで、あと総ツッコミ。だが、そういうやりとりは数こそ多いがそれ程印象に残らなかった。色んなことを忘れたり、気づかなかったりで的外れな言動を繰り返す主人公は言わば天然ボケなのだが、彼なりに真剣に誠実に考えて行動してるので外れた数々の行いも、笑いのネタよりも好感を持つ材料になることが多かった。伏線も感じてたし。
で、防衛方法が宇宙からの侵略者を笑わせること。具体的にはメガラフターに乗って簡単なカードバトル方式で勝てばいい。このメガラフター、お決まりに「無敵のロボ」なのだが、それは文字通り敵がいないということ。なぜなら相対する宇宙人は戦って倒すべき敵ではなく、笑わせて侵略する気を失くす、いわばお客さんだから。OPの歌詞も
「戦うなメガラフター 凍てつく空を憎まずただ笑え」

と平和主義を叫ぶ。この平和主義は、某種のように達観気取った主人公側が上からモノを言う様な鼻持ちならなさが感じられないので素直に話しに入れる。しかも、主人公が「倒すんじゃない。笑わせるんだ」と叫んでも芸やネタを見せるわけでなく、バトルに勝てば笑ったことになるので、戦闘の正当性とか必然性が成り立ちやすく燃える燃える。この「無敵」設定が勧善懲悪モノとして上手く機能してるのに感心した。
といっても、裏設定が明かされていくシナリオだとその熱い要素が冷めてしまう嫌いがあった。謎が明かされていくとテンションが下がりがちなのはこのテの作品の越え難い宿命っぽいが。

四人のヒロインとくっつく四つのシナリオによって構成されてるが、それぞれ明かされる裏設定の量が違う。七海<リウ<ヒカリ<パスタといった感じ。攻略順としては七海とリウは大差ないので、この二つを最初にやった方が無難だと思う。

絶対地球防衛機 メガラフター

絶対地球防衛機 メガラフター