交響詩篇エウレカセブン 7

引き続きレントンゲッコーステイトの愉快な仲間たちを描きつつ、全編を通しての伏線も張られたお話。
冒頭にてやっと軍パイロットの描写登場。ここのセカイも色々大変らしい。
で、我らがレントン君はまたゲッコーステイトでの地位をステップアップ。晴れて愛情表現である所のルーキー弄りの洗礼を受ける。結果、笑いの神を降臨させつつ、自分と重なるポジションに現れた新人に嫉妬していたムーンドギーとの親睦を深めると。
実際、愛情表現として人を弄るというのはあると思うし、今回のドッキリはそういう類のものだと思えた。ゲッコーステイトはカリスマ性があろうが、体制に逆らう非合法組織なわけで、そういった連中が新人を迎えるのにいくつかのハードルを用意するのは当然だ。その一環として恥ずかしい思いをさせるというのもアリそうだと思う。序列を刻むとか、命を預かり合う者として弱みをみせておくとかの意で。
今回のリフボーダートリオはモラルが高くて感心した。あそこで「世も末」と言って立ち去るのは結構カッコ良かった。
しかしこれまでの高い平均値を考えても凄い出来だった。一話のなかでしっかりエンターテイメントを成り立たせつつ、それぞれのキャラをしっかり描いて立たせつつ、全編を通しての伏線も張る。それをシナリオも作画も絶妙な芝居で提供してくれた。実に良いものを見させてもらった。
レントンに完敗を喫したとはいえムーンドギーも方言スキルと、真剣空回り型の弄られキャラとしての高すぎるポテンシャルを魅せてくれた。企てが露呈してレントンから責められた時の件りといい、今後に期待したい好キャラだった。握手をした後の笑顔も素晴らしかった。こりゃ惚れるわな。
動き出したデューイに戦々恐々な幹部たち。彼とは対立関係にある模様。
ラストは自身の決意を吐露するレントンを見ながら自分を卑下するホランド。「何もやり切れてない」「勝手に落ち込んで」「自分の立場を軽く見てる」とかに自分を省みたのか。「伝説の生き物」が抱える弱みを見せて余韻を残してシメ。お見事。

DAYS

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ってか他の人の感想を見ると、こういう見方をしてた俺は少数派ですか?妄想しすぎですか?