プリンセスうぃっちぃず

3週終了。個人的には駄作に認定。学園と魔女界どちらとも結構な苦痛だった。
「!」が多すぎる地の文は描写というよりト書きだし。
で、方々の評価としては、魔女界編はともかく、学園編は結構評価されてて自分とのギャップに戸惑ってたわけだが、ここの体験版レビューを見て納得した感じ。

本作のシナリオは、はっきり云ってかなりレベルが低いです。ご都合主義的で、特にキャラクターが幼稚に描かれているのが特徴。主人公の精神レベルは小学一年生くらいで、メインヒロインのクルルは幼稚園児くらい、他のサブヒロインや脇役のレベルが小学三年生くらいと云ったところでしょうか。

御都合主義的に物語は進み、御都合主義的に敵に勝利して、ヒロインとラヴラヴエロエロになってゆく。そこには、ストーリーも、人物の深みも、何もない。
だけど、本作はそれでいいのです。意図的にそう創られている。
(中略)
そこにあるのは、ただ、幼児の願望。チャイルド・ドリーム。自らの意のままに振舞って、勝利し、賞賛され、快楽のなかで気持ち良く、気持ち良く、果てしなく気持ち良くなること。
(中略)
最高に気持ち良い世界を描くには、そこは、不快なものの一切ない子供の夢の世界、子供の願望の世界でなくてはならないし、その最高に気持ち良い世界に誘うことで、プレイヤーは最高に気持ち良くなれる…。

本作をプレイして一見みえる世界は稚拙ですけど、物凄く、気を払って、”気持ち良い”世界を作っていますよ…。

要は、上記のような作品のツボが俺には合わなかったのだと思う。気持ち良くさせるための演出の数々を気持ち悪いと感じてしまったわけだ。

全能感とかナルチシズムの充足は、極上の快楽なんだろうが、俺が期待してた「燃え」カタルシスとはかなり違う。