交響詩篇エウレカセブン 11

またまたエロいというか妖しい出だしですな。
伏線の回収なしで散りばめまくりは前回同様だが、今回はこれまでの中で屈指ないし最高のLFOドッグファイトがあって楽しめた。
自分の身の振りを客観的に心配していた艦長が復帰してきて嬉しかった。特権スタッフの若造に見下され虐げられるラインの悲哀にニヤけた。ドミニクの態度は報復の意もあるんだろうが、もうちょっと互いに敬意を持とうや。負けるなユルゲンス。
エウレカと同じような条件で頭痛をおこすっぽかったり、アネモネの紹介が多かったわけだが、定番パターンであるエキセントリックいうか薬剤投与とかで切り替わる躁鬱とか特異なヒロインと共通する部分があったりを踏襲してて何というか安心した。「ああ、レントンエウレカとイベントこなした後、高確率で重要な死に方するんだろうな」と思わずにはいられない。ビジュアル的にも瞳に刻まれた紅い線と頚部の注射口が痛々しい。
登場2話目にしてライバル機であろうTHE ENDで出撃し、圧倒的、特異な戦闘力で蹂躙。マシューもう退場かとヒヤヒヤした。詳しく知らんがニルバーシュを追い回すワイヤーのシーンもいわゆる板野サーカスになるのだろうか。免許皆伝?村木靖氏のクレジットあったし要件満たすのかな。元々画の安定度は凄いが今回は特に圧巻だった。俺でも知ってるくらいキャリア豊富なアニメーター並んでたしな。
しかしLFOが損傷を受けると飛び出る内部の液体が血に見える。今まではパイロットの体液とも考えられたが今回の606でLFO内部のものと確定した。THE ENDはより顕著だけどエヴァみたいに機体に有機的な要素があるのは印象的だ。LFO(KLF)は有機的パーツを持ってるメカなのだろうか。
デューイには「彼ら」という代名詞を使われていたのに、一転して現象に対する名称としても扱われたコーラリアン。内包するらしい「ゾーン」共々謎が深まる。
もうひとつ目立った伏線といば情報を比較的多く持ってるであろうタルホ全般か。思わせぶりすぎる数々をいつ明かしてくれるのだろう。