フルメタル・パニック!The Second Raid 8

着々と原作のイベント消化中。今回はテッサの吐露とクルーゾー着任の2つの見所があって概ね満足。
やはり繰り返しになってしまうが心情系のシーンが活字に比べて情報量不足なのは目についてしまう。特に冒頭のシーンは構図も含めて充分に練ったものなのだろうが、ハラワタ煮え繰りかえってる宗介が取った慇懃すぎる態度での抗議や、それを感じ取って耐えかねるテッサの爆発がイマイチ伝わらんような気がした。
というわけでスキルとアートの違いがわかる男ベルファンガン・クルーゾー着任。中の人の小山力也といえばガン=カタ聖典リベリオンの主役ジョン・プレストンに声を充ててる人である。原作にはないけど無理やりガン=カタ入れてくれんかなと思うのだがいかに。
アートなファルケとダウナーなアーバレストとのバトルは期待通り素晴らしかったが、やはり変更されたお気に入りのシーンに注意がいく。今作でパブでのシーンがある以上、マッカランの名前はもっと前からねじ込んでおくべきだったと思う。3年以上前のアニメ無印で死んだキャラなんてらわからん人が多いだろうし。削られたイスラームであるクルーゾーがマッカランの聖書を見つけて「生ける狗は、死せる獅子に勝れり」の一説に思いを馳せ「先輩……」と胸中でつぶやくシーンは残してほしかったし、クルーゾーの「彼は苦しんだか」に対するマオの問いが救いのあるソフトなものになってたり、SAS出身の経歴暴露もなし。ってかクルーゾーがイスラームだというのは伏せたままなのかね。