隙だらけだったスキウタ作戦…中年無視の老若歌合戦に

業界関係者は「家庭でのチャンネルの主導権は年配者か子どもが握ると判断し、中年世代の視聴者の好みを切り捨てた感じです。過去の実績より現在における話題性ですね」と分析する。

スキウタは何の役に立ったのか。「失敗だった」との批判も当然だろう。

「(橋ら)御三家に投票したのが、誰も入らなかった。視聴者の受信料を使ってアンケートをしたのに、もっと生かしてほしかった」(60代の主婦)という声もある。

 世代を超えて愛される紅白−NHKの悩みはまだまだ続きそうだ。

何か新しい試みにケチをつけるのは容易いし、反省し改善につながればまあ悪くないとは思う。そもそも「世代を超えて愛される」何てのは目標としては難しすぎるというか図々しい。

一方で、そもそも公共性の強い組織は、新規に失敗するかもしれない良さげな試みに割くリソースがあるなら、既存のすべきではないことの削減にそれを充てるべきだとも常々思う。NHK以外にも行政機関などの公共的な組織はとかくコスト意識が薄かったり、横領着服に走る奴を多く輩出するのは仕組み的に必然っぽいわけだし。合法、非合法共に余計なことをしない部分に余力を全部使うくらいの方が全体的によろしいのではなかろうか。