コードギアス 反逆のルルーシュ 8

どんどん遅れる。
冒頭生徒会の3人娘の旅行の列車中、露骨に支配層と被支配層の明暗くっきりで嫌な感じ。さらには我らが富士山の蹂躙ぶりがなかなか壮絶。シャーリーもあんなの見て喜んでんじゃねえぞと。無邪気ならなんでも許されるってもんじゃないわな。ニーナの伏線もちょこっと。日本人に暴行でも受けたんだろうかね。
で、リポーター新井里美の説明でやっと出てきた日本が誇るレアメタル「サクラダイト」。「高温超伝導体」ってなんだろう。
日本解放戦線によるホテルジャックは戦力持ち出した草壁中佐の暴走らしく藤堂さんは驚愕。生徒会メンバーの危機に対するカレンの反応はまだまだ仲間意識の軽いもの。
日本産の兵器雷光がサザーランドを蹴散らしたのは割りと爽快だった。何はともあれ日本人の逆襲はとりあえずちょっとしたカタルシスがある。
最優先ではないにしても生徒会メンバーを助けたいゼロ様が閃いた今後の方針は「正義の味方」。目の前の目標と大儀と燻っていた持論をつなげる理屈の模様。
一方、個人の感情よりも組織の論理に従うと言いつつ待機していたスザクはゼロの行動の影響によりお鉢が回りヤル気全開。ロイドの芝居も絶好調。特にロイドは後の「よせ、枢木准尉」との落差が秀逸だった。
あとユーフェミア溺愛コーネリアのシーンはやばかった。ある程度妄想の範囲内だったがあの画で見せられると説得力が違う。俺の中のコーネリア姐さんの株さらに上昇。
結果、ギアスと知略で人質を解放したルルーシュと、ランスロットと気合で敵を突破したスザクがそれぞれの活躍で足場を築いたかたち。黒の騎士団とのその理念を謳いあげるルルーシュと、最愛の妹を救いコーネリアに覚えられたスザク。両者とも今後の台頭が気になるところ。
ルルーシュの「討っていいのは覚悟のある者だけ」は騎士道的には正しいのだろうが、近代総力戦においてはそうも言ってられんよね。ともあれこのパフォーマンスもあって、おそらく日本逆襲陣営のフラグシップ的存在であろう紅蓮弐式の受領者争いに日本解放戦線が大きく遅れた模様。