コードギアス 反逆のルルーシュ 11

Aパートの充実ぶりが圧巻。実にあっという間だった。
冒頭で即、純血派の代表格キューエル爆死。ナイトメアの驚異的な脱出機構をもってしてもオレンジ様のように守られるわけではないらしい。
ナイトメアを運用し、歩兵も役割がある初の本格的戦闘に望む黒の騎士団。ゼロとしてはこの戦いで自分の私兵の強化を図るつもりらしい。最大の目標は達成できなかったようだが結果的には勝利を掴めて上々なのかね。玉城をはじめとした連中の増長からの暴走、失敗が今後大いに予想されるけれども。
出来る女ヴィレッタは孤軍奮闘で失墜する純血派の信用を食い止めるが、藤堂率いる四聖剣の無頼改(字幕ではこの字が充てられていた)相手に撃墜。ギルフォード率いる親衛隊も墜とされこそしなかったが完全に力負け。ポン刀振り回す型落ちカスタム機で新鋭機を駆る敵エリートを退ける無頼たちの活躍のカタルシスは抜群だった。
そしてメカ作画のメインの紅蓮対グロースター、紅蓮対ランスロットの一連のシーン。輻射波動発動後すぐに腕部を切り離したコーネリアの機転はさすがだったが、包囲されてしまい戦死を決意。そこでおなじみのインターセプトランスロット参戦。対して紅蓮弐式はアクロバティックな殺陣を繰り広げ、意外にも今まで別次元の存在だったランスロット相手に互角かそれ以上の戦いをみせる。中長距離の弾は避けまくるし、近距離の弾や斬撃は紫電掌で無効化と、少なくとも一対一なら無敵っぽい。カレンの騎乗シーンもエロくてよろしいしね。
このハイテンションのAパートを閉める扇の語り。「本物の怒りを知っている」=「本物の悲しみを知っている」=「人間をゲームの駒のよう扱う非情さは持ち得ない」という論理展開だった。「人間を駒のように扱う非情なルルーシュ」というのはこれまで散々描写されていて、この後でコーネリアにそれっぽい評価を受けるこのタイミングで、あえて近くにいる方の登場人物にそれを否定させる意図は「ルルーシュの払拭できない甘さ」の描写と考えていいのだろうか。C.C.とのやり取りを含め、この甘さこそが彼の人望やら絆につながっているわけだが、今後どう扱われていくのか。次回の「乗り越える」べきテーマがこれになるのだろうか。
Bパートも、人外C.C.の非業っぽい過去とルルーシュとの距離の短縮と意図的に押し殺されていた人間性の発露。行儀の良いお人形状態でバックボーンの無かったスザクの暗部の提示。プロジェクトギアスっぽい連中とオレンジの遭遇。など割りと盛り沢山で次回以降に期待が持てる内容だった。
「ゼロの協力者」としてのC.C.がアッシュフォード学園に通うキーパーソン二人に面割れしたのは大きな要素っぽい。視覚に関しては精神的なものらしいナナリーの開眼もいつあるやもしれんし実にリスキー。
おもいっきり伏せれらたC.C.の真名は自身の人間としてのアイデンティティの象徴な模様。C.C.と名乗る事によって人外であることを意識づけてるいるということなんだろうから、今後真名が明かされることがあるとしたら、C.C.の伏線が相当回収されるタイミングなんだろう。フラッシュバックを見る限りだと狩られそこなった魔女
っぽいけど。